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第5回目 中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」




外観


サイズ (cm): 15 x 11 (文庫本)
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買った理由/読む前に期待したもの

ビジネススキルが得られそうだったのと迫力や勢いがあり、本質的に間違ってなさそうだという直感。
さらに付け加えると 目次の内容。

キーワード

人生で自立する。

キーテーマ

仕事のプロになるための取り組み方

読後感

読んでいて、「そうかぁ」というような感動よりも、いちいち納得し、いろいろすっきりしたというのが読書中の感触としてあった。

まず 一章目のテーマは自分の中で価値観を持つこと。自分の中で芯となるぶれない部分を持つことが大事。これがないと不正があった場合やお客様からクレームがあった場合、身内や身近な人をかばおうとする心が働きやすい。また、短期的には、身近の人とうまくいくように見えるけど、長期的には、安売り人間説得になりがち、職場を離れた瞬間全く価値のない人になる。本書ではそういうひとは のanybody であり、 somebody(オンリーワン)を目指しなさいと説いている。
かといって、なんでもかんでも拒否したら、うまくいくところもうまくいかなくなる。譲れない自分の中の価値観を持つこと、最初は探ることをして、そこはNOといい、それ以外はお互いの妥協点を探すべき。
常識であるとか、今までこうしてきたとか、既存にないとか、ルールだからという判断は無価値。本質である部分を自分で判断し、理由が分かっている人でないとできないこと。

そこから2章目につながっていく。自分の価値観がなく他人(ひと)と比較する人は周りの環境で態度など変わるので、例えば、普段自分の周りを下に見ているときに力を出せても、一つ上の世界に行ったとき逆の作用で力が出なくなる。明治の人などは礼儀正しい中にも、日本を良くするために全力を尽くすという価値観があったため、たとえ西洋マナーを知らなくても、威厳が感じられたのだと思う。

自分の人生の中で目的を持ちまたは持とうとし、常に悩んだり意識を持ってい過ごしていると、チャンスをつかむことが可能になり、質のある有効な時間の使い方ができる。だらだら過ごしている人との差は大きい。

もうひとつ時間を有効にし、何かを成し遂げるために必要なことは、自分の中のエネルギー源を見つけること。もしそのエンジンが見つかれば、10倍以上の推進力が生まれ ガツガツッと成長し続けられる。20歳代は人生経験が少ないため、見つかっていない人も多いが、そういうエネルギー源がいずれ見つかる。ここでいうエネルギー源とは何だろう。
それは好きなことであり、得意なことではない。そして自分の中に好きなことを見つけるためには、感性がないといけない。自分の心に素直に耳を傾け、自分を信じ、人の評価ではなく、自分が気持よくできること、それをはっきりと認識できる人は強い。これは誰でもできることなので、つまり全員が凡人であり、全員が天才であるということ。


3章は、さらに確実に実行するために、退路断つことをすること。やはりこの瞬間に生きていくためには、退路を断った時で、確かにその時にすごい成し遂げられるのは実感する。有言実行、不言実行、どちらにせよ最終的に「やるっ!」て覚悟がほんと大事だと思う(やろうと思っているのになかなかできないということはあるんだけれども、それは第1回目 非常識な成功法則にヒントがあるかも)。

4章は直観力と概念力
直観力はいわいる暗黙知の部分、本やインターネット上にあることは形式知。単純に言葉などで置き換えられるわけではないけれども、過去の経験やデータなど積み重なって判断可能になる。刑事などの判断でも経験がない人は”かん”が働かないはず。はっきり何かと説明できなくても完全に無視することはできない。直観がある人はどういう人かというと、自分の判断や、感性を信頼している人であり、その先に、発展したクリエイティブな世界への扉が開ける場がある。アルキメデスやアインシュタイン、エジソンなど常日頃からデータを集め、失敗など経験し、かなり四六時中ものごとに取り組んでいる人はその扉にたどりつけられる。

もうひとつは概念化する能力。一見まとまりのない事象を、わかりやすい言葉で端的に言える人であり、それは複雑な状況や大量の雑多なデータを目的に合わせて整理できるからだと思う。本質がわかっている人は、うまいたとえ話に落とすことができる。その具体的な失敗例として、山本司令長官のミッドウェー海戦(「失敗の本質」下記の書籍欄参考)、成功例として毛沢東の16字憲法、カルロスゴーンCEOのコミットメントの伝え方が書かれている。


5章は表現力。4章でいったようなことができて本人がわかっても、まだ力を生かしきれない。チームとして大きい仕事を成し遂げるためにはリーダシップが必要で、リーダシップを発揮するためには相手に伝わることが大事。わかりやすい説明の人は概念化がうまく論理的に説明できている。本質がわかっているので余計な言葉や、取るに足らない話ははしょることができているからわかりやすい。無目的に話されると相手が何を言いたいのか分からなくなる。


6章は 英語力
グローバル化に進んでいるのでこれから必要になる。気持ではきれいな発音や文法は気にしないで発言し。退路を断って必死に取り組めば、大人でも子供でも飛躍的に吸収でき成長できる。


7章は 鉱脈クラブ
実際のそういうクラブがあるわけではなくて、なにか専門性のある一つのことに1万時間を投資し、そのコアバリューとしてスペシャリストになれということ。たとえば1年に2000時間だと5年で1万時間。1日10時間(1月300時間)だと約3年で1万時間になるという計算。いわゆる研究とか専門性とかそういうものだけでなくおいしいラーメンを作りたいと思い続けたり、マザーテレサのように常に他人を愛していたいとかそいうものでもいい。それをすることで何を得られるかというと暗黙知が得られる。これは行動・実践・経験・体験しないと得られないもの。なぜそれが大事かというと、形式知はインターネットがある今の時代では地域性の壁が極端に低いため、不利な状況に置かれる。これに太刀打ちできるのは暗黙知である。あくまで最後はサービスの人を感動や体験する部分で生き抜いていく。



8章は国家を大事にする
愛国心を利用されるという可能性はあったかもしれないけれど、正しいこころがあればこれは重要なことだと思う。だからと言って自分の国だけがいいというようなものは愛国心に含まれないけど。自己を確立するには、対極である国家を意識することが大事、たとえば光が弱いと陰も薄くなるように、いい意味で国家を強く意識し、時には対立し時には憂い、時には国家のために貢献する。日本は経済が超一流の割に、財政や政治社会問題が3流といわれているのは、あまりにも他人事(ひとごと)として考えているからである。問題が起こったことに罪悪感を感じる必要はないが、自当事者意識を持つぺきだと思う。実際、社会的貢献を常に考えている人にリーダや成功している人が多いのもうなずけると思う。



自分が得られたもの

自分が考えている方向は間違っていないというのと、自信がついたということ。自分の長所を時間の観点で考えていなかったけど、いろいろ時間をかけてやってきたんだなぁと再度自己確認ができた。
英語は最近お休み状態でのんびり進んでいるけど、もう少し英語にもパワーを割こうかと思うようになった。

自分の中での評価度

すごいお勧め★★★☆☆

お勧めポイント

キーテーマに描かれているように人生で自立したい。だらだらしたくない、自分はどうしていきたいかと悩んでいる人にお勧め。

辛口批評

とくになし。

本の中で紹介されている書籍・URLなど

多摩大学 「40歳代CEO養成講座」(品川インターシティ)

「失敗の本質 − 日本軍の組織論的研究」
リーダが優れていても伝えることができていないために失敗した事例


「部分と全体」
ハイゼンベルクの自伝 読めば知的な生活とはどういうものかわかる


その他の書評

中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」 : UBブックレビュー : 株式 ...
「想感」ブログ: プロになるならこれをやれ!
自分の仕事に命をかけている

読了日:2007年2月
作成日:2007年2月24日
更新日:2007年4月30日