えでゅっけ >びじぼん > 第8回目 進化の謎を探れ


第8回目 進化の謎を探れ


外観


買った理由/読む前に期待したもの

デザイン、NHK出版、目次に引かれる内容が多数あったため
NHKスペシャルなどの番組で似たような内容を最近見ていたから

読後感

平日は読む時間がまとまって取れなくて、集中して読めない分、本の内容に入っていきづらいのだけれども
電車を乗り換える時に本をしまいながらも、ほんと面白い!!と何回思ったことだが知れないくらいわくわくするような本です。


基本的な内容は想像した通りで
生命史の流れが自然につながるところが他の本と違って良く。
またそれぞれの進化などの特徴に対する理由や解釈も、
結構しっかりしていて納得させてくれるところも興味深い。

たとえば、昆虫が繁栄したところ、恐竜が繁栄したところ、シダ植物が繁栄したところなどは想像したことはあっても、
どの順番で時代が流れていったか、しかもそれぞれの時代での動物と植物がどのように関連していったかを意識さえしなかった。
ところが、この本を読んでいると、そこを意識するようになって、なるほど、そうだったのか!!というひらめき的な感覚が得られ、読んでいて楽しい。

実際、読むにあたって専門的知識はいらず、
いろいろ気になっていたことや知らなかったことが
ぱぁーと頭の中でリンクしていくような、知的な刺激がたくさんあった。

さらに、個人的な話ですが、ソフィーの世界、進化の謎を探れ、神との対話と一連に読んでいたので、
一気に広いレベルで世界を感じることができた。こともよかった。

気になる内容

ここにコメントとして言いたいことを限定して言っていくと


まずは、「直立2足歩行は恐竜が初めてで、その2足歩行の定義をもって恐竜と分類される」ところから。
実はゴジラのように、しっぽを引きずって歩かないらしい。そんなことなんて知らなかった。
猿は2足歩行したから脳が発達したという理論はどうなってしまうのか!。わからん〜。
(その他に、足の構造と運動能力の関係などが詳しく書かれてます。)



次は大絶滅の回数のところ。
2億5000万年前と、6500万年前に実は2回もあったことさえ知らなかった。
6500万年前の原因は隕石衝突説が唱えられて、恐竜が絶滅したとされるときで、
2億5000万年前(古い方)の方は火山説が原因と言われていて、ほぼ生物が絶滅しかけた時。
(今まで、ごっちゃになって理解してたのか自分・・・)


ほかには、胎生のところ。
胎生を獲得することにより、脳を大きくすることもできたので、
保護を受けながら成長することが人間の社会性の発達に貢献していたのではないかというくだり。


あと、鳥の進化の過程は人間とそっくりだけど、
進化の最後の方には、人類の胎生方法とは違う形として卵と羽で進化していった話。
それぞれの方法についてのメリットや限界の説明も、ほんと興奮しきりでした。


その他には、哺乳類は耳を獲得し、夜行性になることができた話
(もちろん恒温動物ということや、肺や足の構造などの影響も大きいけれども)もあったし、
また、カンブリア紀の大爆発の原因といわれる目の発生の話の箇所はほんとにわくわくする。


さらに、細胞膜内の共生についての話。
真核細胞ひとつだけで生物はぼぼ形成されているという事実(ほかの種類の細胞がないということは、すごい不思議)。
単細胞生物のように、複製することで得られていた永遠の寿命を捨てて、
共同で生きていく仕組みをとり、その仕組みにより大型化を可能にした事実などは驚きの連続。
いったいどうやって共生や共存の仕組みや関係ができたのかすごく知りたい!と興味は増すばかり。


アウストラロピテクス、ネアンデルタール人、北京原人などの人類の説明箇所についてもいうと
実はほとんどの人類は絶滅しており、今の人間は1種類の類人猿から進化していたなんて、
教科書の説明から想像できないな事実に驚愕しきり。

その他にも、
気嚢(きのう) や肺のシステムについての話や
最古の生物痕跡の話、
全球凍結や大気中酸素濃度の変遷と進化の因果関係、
サルの進化と眼下後壁、
三色色覚の話、
ダーウィンの進化論では説明できない話があるぞというような話、
確率的にありえない偶然から、神を意識せざるをえないという感覚

などなど。

そんなこんなで とても、アハ体験ができた一冊だった。

自分の中での評価度

すごいお勧め★★★★★
2006年 マイベスト 5に入るくらいよかった。

本の中で紹介されている書籍・URLなど

目の誕生

その他の書評

無精庵徒然草: 進化の「謎」を探れ! 徹底対談「生命40億年史」

excelsior サイエンス

進化の「謎」を探れ!
plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200702150001


読了日:2006年11?月
作成日:2007年4月9日
更新日:2007年4月30日